震災後の日本と世界 1/2  ジョン・ダワー ガバン・マコーマック

2012-01-06 16

震災・原発事故は、日本に大きな転換点を作った。大きな変化は突然のカタストロフィーではじまることが多い。日本社会のあり方が変わらざるを得ない。変えられるかもしれないと考え行動する若者が増えてきたという。
グランド・ゼロとは1945年、核の爆心地につアクァレテイタ言葉だった。しかし、911から違う意味で使われ始めた。アメリカがしてきた歴史を消してしまった。WTA世界貿易センタービル跡地では、メモリアルプールサイドに犠牲者2983人の名前が刻まれた。記念碑は被害者に焦点を当てている。だが、アメリカの加害の歴史はどうなるのか? アメリカはその報復として、2003年イラク戦争を始めた。だが、戦争の根拠だった、大量殺戮兵器は存在せず、イラクの10万人以上が犠牲となった。
国家が被害者としてのモニュメントを造ると、加害者としての歴史を覆い隠してしまうことがある。実はアメリカ自身が世界最大の核兵器の「対テロ戦争」は兵器を開発する人にとっては莫大な利益を生み出している。
第二次世界大戦の経験があるにも関わらず、日本はアメリカに追随している。平和や民主主義を主張してきた日本が、戦争に加担し、平和を訴える声が小さくなってしまった。
一方、ニューヨークのウォールストリートのオキュパイ「占拠」運動は中東の民主化運動「アラブの春」から刺激されたものだ。世界の1%が99%を支配してめちゃくちゃにした。グローバル化によって一部に独占された富を取り戻そうと訴えた。
民主主義もまた、一部に占拠され、経時・政治・金融も占領されている。

日本研究の第一人者、ジョン・ダワー氏(米)とガバン・マコーマック(豪)が、震災後の日本と世界への眼を、視点を語る。
ウォールストリート占領運動では、編集者のトム・エンゲルハートさんがその現実と意義、世界への可能性について語る。

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